泡盛に漬けたカラキ。沖縄シナモンの香りを楽しむ自家製カラギ酒
今回は、泡盛に漬けたカラキについてのお話です。
カラキは、沖縄では「沖縄シナモン」や「沖縄ニッケイ」とも呼ばれる植物です。
地域によっては「カラギ」と呼ばれることもあり、沖縄の暮らしの中では、お茶やお酒、香りを楽しむものとして親しまれてきたようです。
写真に写っているのは、カラキを泡盛に漬け込んだものです。

瓶の中の泡盛は、漬け込む前とは違い、濃く茶色く色づいていました。
グラスに注ぐと、琥珀色のような落ち着いた色合いになっていて、見た目だけでも少し特別感があります。

シナモンというと、粉末のスパイスや甘いお菓子の香りを思い浮かべる方も多いかもしれません。
でも、カラキの香りはどこか沖縄らしく、泡盛と合わさることで、また違った雰囲気になります。
今回使われていたのは、袋に入ったカラキの根っこです。

袋の中を見てみると、細い根のようなものが入っていて、普段よく見るシナモンスティックとは少し違う印象でした。

沖縄の身近な植物を、泡盛に漬けて香りを移す。
そう聞くととても簡単なようですが、実際には、植物を知っている人、扱い方を知っている人、昔からの使い方を覚えている人がいるからこそ残っている楽しみ方なのだと思います。
大宜味村ややんばるには、シークヮーサーやタケノコのように、暮らしの中に自然と根づいているものがあります。
カラキも、そのひとつなのかもしれません。
ちなみに、私自身は沖縄を離れてから、大宜味村でもカラキを使った商品を見かける機会が増えてきたように感じています。
地元の先輩に聞いてみると、「おじーやおばーがお茶にして飲んでいたよ。飲む人は飲んでいたけれど、私たちの世代ではあまり身近ではなかったかも」とのことでした。
私にとっては少し突然出てきたようにも感じていたカラキですが、実は昔から地域の暮らしの中にあったものだと知り、不思議な気持ちになりました。
地域の人の暮らしや記憶の中に、静かに残っているもの。
そういうものに触れると、その土地のことを知っているようで、まだ知らないことも多いのだと気づかされます。
それと同時に、新しいことを知れたうれしさもあります。
泡盛に少しずつ色が移っていく。香りだけでなく、時間まで一緒に漬け込まれているように感じました。
昔から身近にあったものを、今あらためて見直してみる。
カラキ酒の瓶には、そんな沖縄の暮らしの余韻が静かに残っているように思います。
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